あちらこちらに建っている電柱。都内では無電柱化も進められていますが、街には必ずといっていいほど電柱や電線が張りめぐらされていますね。
しかも、電柱が建っている土地には必ず所有者がいるもので、一部の方々には電柱の所有者から電柱敷地料をもらう権利があるということをご存知ですか?土地をたくさん持っている人は、何本もの電柱敷地料をもらっていることもあります。
しかも、電柱が建っている土地には必ず所有者がいるもので、一部の方々には電柱の所有者から電柱敷地料をもらう権利があるということをご存知ですか?土地をたくさん持っている人は、何本もの電柱敷地料をもらっていることもあります。
また、土地の所有者が代わることで、電柱が建っていても契約さえされていない、いわゆる『無断使用』されているケースも多いのです!
電柱敷地料とは
『電柱敷地料 』 とは、電柱の使用料とも呼ばれ電柱を建てるために道路および土地(敷地)を借りる代わりに、道路や土地の所有者に払う料金のことを言います。要するに、家を借りると賃貸料が発生するのと同じことですね。
ただし、土地を借りて住んでいたり使っている場合は、その貸主が電柱敷地料をもらう権利があります。
電柱敷地料は誰からもらうの?
電柱敷地料は、電柱の所有者である企業が土地の所有者に支払います。
主に、NTT、東電などの電力会社、ケーブルテレビや一部の携帯電話会社などが電柱を建てていますので、その会社の電柱がご自身所有の敷地に電柱を建てていたら確認が必要です。
主に、NTT、東電などの電力会社、ケーブルテレビや一部の携帯電話会社などが電柱を建てていますので、その会社の電柱がご自身所有の敷地に電柱を建てていたら確認が必要です。
電柱敷地料はいくらもらえるの?
電柱敷地料の金額は、電柱を所有する企業や建っている電柱の種類、地域により異なります。
NTTや電力会社、携帯電話会社の場合は1本の電柱につき年間1,200円~1,600円くらいでしょう。
また、ケーブルテレビは 1本の電柱につき年間1,200円ほど、電柱に付いている設備によってはそれ以上の場合もあり、~10,000円までになることもあります。たかが電柱敷地料とバカにすることはできませんね。
また、地域や契約によっては無料で契約している場合もあるため、契約書の確認が必要です。
今は、ケーブルテレビを視聴する家庭が増えています。電柱に線が張られているだけではなく、設備が入っている大きな箱などが取り付けてあれば、お得なケースが多いと言えるでしょう。
また、地域や契約によっては無料で契約している場合もあるため、契約書の確認が必要です。
今は、ケーブルテレビを視聴する家庭が増えています。電柱に線が張られているだけではなく、設備が入っている大きな箱などが取り付けてあれば、お得なケースが多いと言えるでしょう。
電柱所有者の調べ方は?
電柱には、電柱番号という札(電柱の名前)が付いている場合と付いていない場合があります。
付いている場合は、ほぼNTTか東電や関電など電力会社でしょう。付いていない場合は、ケーブルテレビ会社や携帯電話会社の場合が多いです。
また、電柱敷地料とは関係なく、電柱や張られている線に関する事故や困りごとがあった場合にも使えますので、所有者の調べ方は覚えておくと便利ですよ。
付いている場合は、ほぼNTTか東電や関電など電力会社でしょう。付いていない場合は、ケーブルテレビ会社や携帯電話会社の場合が多いです。
また、電柱敷地料とは関係なく、電柱や張られている線に関する事故や困りごとがあった場合にも使えますので、所有者の調べ方は覚えておくと便利ですよ。
電柱番号の例
- NTT …… 『○○幹1R2』や『○○支3/2L』など、漢字やカタカナ、ひらがなといった文字+幹や支+数字とアルファベットが混ざっています。
- 東電 …… 『○○123』や『○○小321』など、漢字やカタカナ、ひらがなといった文字+数字の組み合わせが多いです。
その他、ケーブルテレビ会社や携帯電話会社の場合は、まず電柱番号は付いていないでしょう。
よって、電柱に張られてる線に企業名を書いた札が付いていたりして企業名がわかる場合は該当する企業に、所有者が不明な場合はNTTに問い合わせるか、東電など電力会社に問い合わせるとだいたいわかりますよ。
契約は複雑なの?
電柱を建てるときは、基本的に賃貸借契約書や土地使用承諾書などの書面を以て賃貸借契約を締結します。企業と敷地の所有者で一部ずつ契約書を控えておくのです。それは、無料で敷地を貸す場合も同じことです。
なお、電柱敷地料が一般的ではなかった頃には口頭で敷地を借りる約束をして建てていたこともありますが、本来は契約を交わさなければならないこと。
なお、電柱敷地料が一般的ではなかった頃には口頭で敷地を借りる約束をして建てていたこともありますが、本来は契約を交わさなければならないこと。
現在は、まだ無断で電柱が建っていることが見受けられます!
ご自宅の所有地のほか駐車場や畑などに電柱が建っていないか、建っているなら賃貸借契約を交わしているかよく確認してみしましょう。
契約がないようでしたら、早速、電柱の所有者に問い合わせて下さい。
見落としがちな所有地『私道』
自分の所有地でも、見落としがちな土地もあります。それは、『しどう』や『わたくしどう』と呼ばれる『私道』です。自分の家にしか使用しない道や袋小路など細い道はほとんど私道であるケースが多いのです。道に電柱が建っていることが一番多いため、県や市の道路か私道か確認するべきでしょう。
ただし、私道の場合は複数の所有者がいる場合が考えられます。その場合は、1本の電柱敷地料を所有者の人数で割るため一人あたり数百円になる場合も…
その場合は、お小遣いと言ってもあまり期待できませんが。
電柱が倒れたりした場合は?
万が一、台風や地震、交通事故などで電柱が倒れたり折れたりして所有地のブロック塀などが壊れた場合は、電柱の所有者が弁償してくれるでしょう。そういうときは、まず電柱の所有者に連絡することです。
また、電線がぶらーんとたるんでいる場合なども連絡するときちんと直してくれますよ。
ただし、土地の所有者に非があり壊してしまった場合は、修理費用などは自分で負担することになるかもしれませんのでよく話し合いましょう。
電柱はすぐに撤去してもらえないことが多い
あなたの所有地に電柱が建っている場合は、抜いて欲しいと言っても余程の事情がない限りは、すぐに抜いてもらえない場合が多いです。それは、どこかにその電柱を移設する場合が多く、次の敷地を探す期間は2、3か月くらい要するからです。
ですから、所有地を譲渡する場合や電柱が邪魔になる場合は、事前に電柱の所有者である企業に連絡しなければなりません。
ですから、所有地を譲渡する場合や電柱が邪魔になる場合は、事前に電柱の所有者である企業に連絡しなければなりません。
電柱敷地料がもらえないケースもある
電柱敷地料は、電柱の持ち主が企業であること、敷地料を有料で契約している条件になります。
電話や電気など、設備を利用するために土地の所有者が建てた電柱や電柱の建設費用を企業が出したけど電柱の所有者が土地の所有者と同じ場合、電柱のために所有地を無料で貸すという契約をしている場合などは、電柱の敷地料をもらえない、もしくはもらえない可能性が高いので気をつけましょう。
まとめ
あなたの所有地に電柱は建っていないでしょうか?契約はしていますか?今のご時世、たかが1,200円と言えお金は無駄にしたくありませんね。
しかも、土地の無断使用ともなれば何かあったときのことを考えると不安になるもの。所有地に電柱があったら、まず賃貸借契約があるか確認しましょう。
この機会に、ぜひ所有地に電柱がないか確認して下さいね。