スペインといえばバル！
スペインの旅行に来る人の楽しみと言えば、何と言ってもスペイン料理！パエリアやガスパチョなど、伝統的なスペイン料理ももちろん魅力的ですが、スペインに来たらぜひ試したいのがバル文化。バルには日本のおつまみのようなタパスと呼ばれる軽食があります。スペインでのタパス文化を覗いてみたい方はこちらを参考にしてみてください。（タパス スペイン/マドリッド特派員）
タパスにはたくさんの種類があり、初めてバルに行くときは何を頼めばいいか迷ってしまいますよね。そこで今回は、スペイン在住の私が、スペイン人に聞いたおすすめタパスBEST5をご紹介したいと思います！
スペインバルの定番タパス 第５位：エンサラディージャ・ルサ Ensaladilla rusa
スペイン語でエンサラディージャとは「サラダ」、ルサは「ロシアの」という意味です。（ロシア人の友達曰く、ロシアのサラダとは若干異なるらしいですがこう呼ばれています）茹でたじゃがいも、ニンジンと、ピクルス、グリーンピース、卵、たまねぎ、根セロリ、リンゴなど複数の材料を細かく切って混ぜ、塩コショウとマヨネーズなどで味付けしたものです。
様々な触感と様々な味が同時に楽しめるので、食べていて飽きない不思議な味です。揚げ物の多いタパスの中で、さっぱりしたものが食べたい！という方におすすめのヘルシーなタパスです。
スペインバルの定番タパス 第４位：カラマレス Calamares
カラマルとはスペイン語で「イカ」のことです（カラマレスは複数形）。通常タパスでカラマレスと言うと、イカフライのことを指します。日本でのイカフライが出てくる居酒屋は多いですが、スペインのカラマレスは、とにかく柔らかいです。所詮イカフライでしょ…と思ったそこのあなた。だまされたと思ってぜひ食べてみて下さい。周りの衣のサクッとした触感と対照的に、一口で噛み切れるほど柔らかいイカは病みつきになること間違いなしです。
スペインバルの定番タパス 第３位：パタタス・ブラバス Patatas bravas
バルのタパスといえばまずはコレ！と言っても過言ではないくらい、定番のタパスです。パタタとはスペイン語で「じゃがいも」のことで、ブラバというのは上にかかっているソースの名前です。2センチ角程度に切ったじゃがいもを揚げ、スパイシーなトマトソースをかけたものです。バルによってはマヨネーズのようなソースがついているところもあり、これは「アイオリ」というにんにくソースです。このアリオリソースがこれまた美味しいのです！見た目は普通のポテト？と思ってしまいそうですが、このソースが本当にビールとよく合います。食べ始めると止まりません。ただし、アリオリはかなりニンニクが強いので、匂いが気になる方はソースのつけすぎに注意です！
スペインバルの定番タパス 第２位：トルティージャ・デ・パタタス Tortilla de patatas
トルティージャと聞くとメキシコ料理を思い浮かべる人も多いと思いますが、スペインではトルティージャはオムレツのような卵料理を指します。日本では「スペイン風オムレツ」と呼ばれることもありますが、オムレツというよりは卵焼きに近い気がします。タパスで出てくるトルティージャ・デ・パタタスはずっしりボリュームがあり、小腹が空いたときにぴったりです。個人的には、日本で出てくる「スペイン風オムレツ」が苦手でしたが、スペインに来て試したトルティージャ・デ・パタタスがとても気に入り、お昼ご飯などによく買って食べています。スペインではパンにはさんでボカディージョ（パンで作った軽食全般のこと）として提供されるのも一般的です。
スペインバルの定番タパス 第１位：クロケタス Croquetas
クロケタスとは、小さなコロッケのことです。クロケタスの中にも種類があり、主にひき肉、ハム、魚、エビ・カニ、じゃがいもなどが定番です。それらの材料と卵、たまねぎ、パン粉などを合わせて作られます。衣はコロッケよりも厚く、外のサクサク感と中のホクホク感でついビールが進んでしまうタパスです。クロケタスの魅力は、お店ごとに異なる味わいをもっているという点です。それぞれのお店でオリジナルな味が楽しめるので、いろんなバルを巡って食べ比べしてみるのも楽しいかもしれないですね。
バル文化を楽しんで
いかがでしたか？今回はおすすめタパスBEST5を紹介しました。これを一緒に選んでくれたスペイン人も、5つなんて選べないよ！と言うくらい、タパスは種類が多くどれも魅力的です。もしスペインを訪れる機会があれば、ぜひこれらのタパスを試してみてくださいね。
おまけ
ちなみに、東京でスペイン料理を楽しみたい！という方に是非おすすめなのが、銀座にあるエスペロです。本場の味近い料理が楽しめます！
