マレーシア旅行でまず頭に思い浮かぶのはクアラルンプールではないでしょうか?強いてクアラルンプール以外で言うとマラッカ、ペナン、ランカウイ島、コタキナバルあたりだと思いますが(地名が既に渋滞してますね)それでも最初は多くの場合クアラルンプールから始められる方が多いのではないでしょうか?
こんなことを言ってしまってはあれなのですがクアラルンプール観光は1~2日もあれば殆ど終わってしまいます。
筆者は諸事情あって4日滞在していたので内2日は隣接するスランゴール州を訪ねていたわけなのですが今回は王都(マレーシアでは州ごとに王都があるため)のクラン(Klang)を訪ねました。予習0だったので着いたときのインパクトが絶妙でしたね(笑)。
なお、アクセスについてはKLセントラル駅からKTM Komuter(通勤列車)を使って約1時間と言った具合なので検討してみてくださいね。
こんなところにブルーモスクなんて聞いてない(笑)
ブルーモスクというとトルコのイスタンブールのものが有名ですが実際にはいろいろなところにブルーモスクと形されるモスクが存在します。イランのイスファハーンと言い、ウズベキスタンのサマルカンドと言い、世界中?にあります。
マレーシアにも実はシャーアラムという町に知名度の高いブルーモスク(マスジドスルタンアブドルアゼィーズアラムシャー)があり、こちらは地球の歩き方などのガイドブックでもよく紹介されている場所です。
そして写真を見ればガイドブックには恐らく紹介されていないであろう青いドームやミナレットの美しいモスクのお出ましです。実はこのモスク、インド系で正しい名前はマスジドインディアとそのままです。インドというとヒンドゥー教のイメージが高いですが北部のベンガル地域などを中心に多くのムスリムがいます。
ちなみにこのインド式のブルーモスク、今でこそ写真のように立派な大きなモスクになりましたが設立当初は街角にひっそりと構えている程度のこじんまりとしたモスクだったそうです。
そのこじんまりとした元祖マスジドインディアは一度壊れてしまい、再建されたときにはインド系(厳密には後に独立するバングラデシュも含む)人口が増えていたこともあってか一回り大きく造られました。その後さらなる拡張を経て現在の姿になり、クラン(Klang)のインド人街(Little India)の象徴となっています。
それにしてもインドムスリムの多いインド人街は筆者はクラン以外にまだ耳にしたことがないです...。
リトルインディアというよりインディア?
既に最初の写真でお気付きの方もいらっしゃるかと思いますがこの界隈は実にヒンドゥー(もしかするとベンガル?)文字で充満しています(笑)。
上の写真の右側に「リトルインディアへようこそ」という看板がありますがこれを眼にする前から気が付けば周りにはインド人しかいないという有様でした。どこからとなくボリウッドミュージックが大音量で流れたりとこれはクアラルンプールのインド人街以上にインドって感じですね。
インドに行ったことがない筆者がこう言ってはインドを旅された方々からお𠮟りを受けることは確実だとは思いますがここはもはやインディアです(笑)。
本場がどれだけカオスかは知りませんがここもなかなかカオスに感じます。インドに行く前にここで雰囲気をつかむというのもありかも知れませんね(笑)。何もいわずに上の写真を見てインドに行ったなんて言ったらそのまま信じられてしまうでしょうか.....。
それはさておき、筆者はここで言語面で思わぬ苦労をしました。
クアラルンプールでは英語が比較的通じていたからよかったものの、ここ、特にリトルインディアという名のインディアでは英語が想像以上に通じないのです。しかもマレー語すらまともに聞こえないくらいの徹底ぶり?でした。
特にいつ困ったかというと昼食です(笑)。オーダーしようにも謎にたらい回しされた挙句にセルフサービスだと分かるまでに20分かかりました(笑)。誰か英語かマレー語が通じる方がいたら助かったのですがまぁこれもいい経験ととらえることとしましょう。
ご飯はとりあえず安い
ということで例のたらい回しにされたセルフサービス(ビュッフェに近い)の昼食でしたがまずはさらにご飯をこんもりと盛られ、その後任意におかずをのせました。今回は鶏のカレー(写真上)と豆のカレー(写真右)をそれぞれ少量盛りました。
結局料金が分からないまま食べたので後でふっかけられるだろうかと心配したものですが会計に行ったら「4リンギットね」と言われました。日本円に直すと100円未満です(笑)。
なるほど、セルフサービスの時はとりあえずさっさと自分でおかずなどを盛って値段が分からないのでとりあえず5~10リンギット札もってれば足りるようなそんな感覚とでも言ったところでしょうか。それにしても安く満腹になれるとは嬉しいものです。
ブルーモスクと安いご飯とインディアのクラン
インドにいると錯覚しながらガイドブックに載ってなかったブルーモスクを見つけ、やすいインド飯(厳密にはマレーインド料理らしいですが)で満腹にする、そんなディープな世界観を味わえるクランをクアラルンプールと併せて訪れてみませんか?
なお、クランにはそれだけにとどまらず他にも見所がいっぱいあるのでまた次回紹介します!