「事実は小説よりも奇なり」ということわざがありますがシンガポールの対岸にあるインドネシア領ナゴヤに至っては地名が小説とは比にならないほど奇です(笑)。しかも挙句の果てに地名の由来がまだ謎ですがそんなナゴヤの概要については青字のところをクリックしてご参照ください。
それはさておき、前回の記事で予告したように、今回は旅ができないご時世でも旅の気分を味わうべく「ナゴヤ」をバーチャル街歩きします。筆者はシンガポールから日帰りで突貫で行けるということで予習ゼロで行きましたがシンガポールになれるとここはとんでもなくカオスに感じられること間違いなしです(笑)。
ジャカルタのような終わりの見えない渋滞がないだけまだいいのですが交通マナーは期待しないでおきましょう。
観光するというよりカオスを味わう場所(笑)
シンガポール人の友人からも耳にたんこぶができるほど言われたのですがナゴヤを擁するバタム島には観光名所と言えるようなところは殆どないです(笑)。
その代わり、飾らないカオスな日常を堪能するにはうってつけの場所です。筆者もバタム島に上陸する1か月前にジャカルタを訪れており、当時の感覚が恋しくなってしまったので気が付けば上陸していたという次第です。渋滞はないにしても交通マナーはジャカルタと変わらずメチャクチャです(笑)。
ナゴヤ市内を見下ろす丘にある近代的なモスク
ナゴヤにはいわゆる歴史的建造物というのは殆どないかわりに近代的なモスクが丘の上に立っています。その名はジャバルアラファーモスク(Masjid Jabal Arafah)で、管制塔のようなミナレットと白い網目状のドームが特徴的です。また、このモスクは全体的にガラス張りになっているので礼拝中も近くを通ると中が丸見えです。
ちなみに筆者が訪れた当時は金曜日だったので金曜礼拝が行われており、たまたま近くを通った筆者はその様子が放っておいても目に入るさまでした。しかも信者の数も膨大だったのでモスクの外にも信者があふれ出しているという光景も目にしました。金曜日以外だと時間帯によっては見学させてくれるそうですがそれはコロナが収束してからのお楽しみですね....。
余談ですが島の東側にあるバタムセンターにはピラミッド状のモスクがあります。どれも奇抜なデザインのモスクですね...。
仏教寺院も
前回の記事で民族事情はシンガポールやマレー半島と殆ど同じであると述べましたが、写真の中華系仏教寺院はずばりその象徴といえそうな存在です。
インドネシア国内にはジャカルタやスマランなど、他の地域でも中華系住民は多いですが民族間衝突が激しかった過去があってなのか、中華系のお寺などは意外に見かけないものです。ここは中華系人口のウェイトが比較的大きい場所なだけあって、多くの信者が出入りするところを見ました。シンガポール方面から訪れる人も多くはここをまずは訪れるという話も聞いたことがあります。
そして筆者はというとなんと撮影したところから渡ろうにも交通量が写真以上にすごいので渡れず、断念しました(笑)。信号も遠かった上に脱水症状寸前だったので真っ先にコンビニを目指す有様です(笑)。思えば町の中心部から歩かずにgrabバイクを捕まえていけば目の前まで楽々だったでしょうに....。(バーチャルでも脱水しないように気をつけましょう(笑))
ホーカーがあるのはシンガポール譲り?
ホーカーとはシンガポールやマレーシアで屋台のことを指しており、一か所に複数の屋台が集まっていることが殆どです。規模が大きくなるとホーカーセンターになり、シンガポールの対岸にあるバタム島にもそんな屋台文化はありました。
「ナゴヤフードセンター」という名のホーカーセンターで、シンガポールでお馴染みの海南鶏飯も食べれます。ちなみに筆者はというと....
直訳すると「焼き麺」になるミーゴレンです。インドネシアの定番料理のひとつなのでぜひご賞味あれ!
とりあえずシンガポールの見える丘
グーグルマップで観光名所マークがついているということでgrabバイクを捕まえて訪れたのはBukit Senyumという丘でした。
恐らく展望台か何かだろうと思っていざ到着すればただの更地です(笑)。
いえ、ただの更地というと語弊があるので言い換えるとシンガポールの見える更地です(笑)。周りは家と売店が数軒あるだけですがビュースポットとしての支持はあるようなので「観光迷所」としてはふさわしいかもしれません。あとで筆者を拾ったgrabバイクのドライバーからは「初めて外国人を乗せるのにこともあろうにこの更地からとは(笑)」と言われました(笑)。
ちなみに、島内は公共交通機関はないに等しいのでgrabをダウンロードしておきましょう。
歩き終えて
観光名所はあまりないにしても「観光迷所」はあります(笑)。つまりカオスなだけではないということです。
思い出すだけでも妙に体力を使う「ナゴヤ」だったのでバーチャルでも疲れるのではないでしょうか(笑)。コロナが収束したら実際に歩いてみてください、日本で耳慣れた異国の地名の町を歩くと不思議な気分になるはずです。