ジャカルタ・スカルノハッタ国際空港へようこそ
インドネシアの首都であるジャカルタの空の玄関口は初代大統領だった故スカルノハッタ氏にちなんだスカルノハッタ国際空港(以降CGKとします)になります。(厳密にはもうひとつ空港があるのですがそちらは国内線のみの取り扱いです)
それにしてもインドネシアというとバリ島などの方が観光面では知名度が高いだけのことはあってジャカルタのイミグレーションでは外国人レーンがスカスカになっていたのが印象的でした。
さて、あまり観光しに行こうとは思いにくいジャカルタですが出張などビジネス目的で行かれるという方は多いのではないでしょうか?
今回はあまり移動に時間を割きたくないというシチュエーションで的確に移動してもらうためにも空港からそのままタクシーに乗らない方がいい理由を解説していきます。
ジャカルタ市内中心部まではそう遠くはないはずなんだが
上のリンクはCGKから市内中心部までの経路になるのですが渋滞を表す赤色や黄色などが目立ちます。
この距離ですと本来なら40分ぐらいで到着できそうなのですが距離がそう遠くはないからと言って安心しているとジャカルタのとんでもない交通事情にひっかかることになります。
渋滞世界一!ジャカルタ
渋滞世界一、これがジャカルタの評判です。
おかげで出張でジャカルタに行くという人からはアポは基本的に1日1件しか入れられないと言うのですがそれもそのはずです。恒常的に渋滞が多く、ひどい場合では1時間経っても2㎞も移動できないようなことがあり得てしまうところなのです。
そして渋滞が特にひどくなりやすいのは雨季の時期だと言われます。
それは冠水してしまうところが多く、使える道路が減るためにただですら交通量の多いところにさらに集中するという悪循環がその要因のひとつです。ですからこの時期にバスやタクシーなどで空港から市内へ行こうとしたら結局5時間以上かかったというような話も決して珍しいことではありません。
承知の上でGrabタクシーを使った筆者
ジャカルタが渋滞世界一という評判は重々承知の上で筆者はその有様をしっかり目に焼き付けるために敢えてタクシーを使うことにしました、というのは建前で実際には宿のチェックインまでに時間が有り余っていたので時間稼ぎで渋滞にひっかかりに行ったというのが本当の理由です(笑)。ですからお急ぎの場合は電車を使ってください。
Grabタクシー
なお、今回はGrabという配車サービスを使ってタクシー?を手配しました。
以前にベトナムで大活躍だったサービスで、インドネシアでも使うことができます。あらかじめ目的地の住所も細かく設定できますし、クレジットカードを登録すれば自動決済してくれるのでいちいち財布を取り出す必要がありません。
なお、空港内にはそれぞれのタクシーごとに専用の乗り場があり、Grabも西口側に専用乗り場があります。予約したさいに乗り場番号も送信されるのでそこでドライバ―を待つという仕組みです。
渋滞はいかが?
ということで敢えて渋滞を満喫してみようという無謀な試みに出た筆者でしたが高速道路を走行していた間は不快なほどの渋滞に巻き込まれるということはあまりなかったです。
ただし、上の写真の分岐で左側を見ると実はものの見事に文字通り動かなくなっている渋滞になっていました。それにしても筆者らのいたレーンでも密度は十分に高くなっており、いつ渋滞に突入してもおかしくないような状況でしたが結局高速道路にいた間は世界一の渋滞を味わうことはありませんでした。これはむしろ幸運です。
高速道路を降りてもしばらくは車があまり多くない界隈をスムーズに走り続けました。
その代わり、いつしかどこからとなく現れたバイクが多くなっており、いつしかひとつの群れのようなものが構成されていました。そういえばインドネシアもまたベトナムや台湾などと肩を並べるバイク大国でしたね。ここまでは順調な筆者らでしたがそれでは時間稼ぎの意味がなくなってしまうのではと少々心配になりました(笑)。
大通りに入ってみればそこでついにハマってしまいました。単に信号待ちならいいのですがここはそういうところではないようで、突破には時間がかかるだろうとドライバーさんは言ってました。なるほど、ついに世界一の渋滞を味わうときが来たようです(笑)。
ハマってから1時間が経とうとしていたときの様子です。
信号がありますが作動しておらず、バスを見ると分かるように合流などとにかくメチャクチャです(笑)。なお、数㎞も移動していないというのにすでにこの時間とさすが世界一の渋滞かと思えばその後は笑いこける展開でした。なお、ここでは3レーンと3レーンが合流しています。
メチャクチャな合流点を突破すればそこはまさかの1レーンになっていました。さすがに3レーンと3レーンが合流した先が1レーンとなるとむしろ渋滞しない方がおかしいですね(笑)。このように交通量だけでなくメチャクチャな道路事情のおかげで世界一の渋滞を作り出しているというのを体感させていただきました。
ですからジャカルタ市内と空港間の移動にタクシーは勧めません!