※注意※
2020年3月21日現在、マレーシアは外国人の入国禁止措置を、シンガポールは入国後14日間症状の有無にかかわらず隔離措置を実施しています。
新型コロナウィルス(COVID-19)の感染状況が「パンデミック」になってから本来なら旅行シーズンの春休みが狂わされているという方が多いのではないでしょうか。これから先当分出国できない状況が続くと思いますが、時間が経過してこの記事が目についた時には収束しているとなお嬉しいものです。
ということで、筆者の旅の備忘録も兼ねてマレーシアのジョホールバルからシンガポールまでの路線バス旅を共有したいと思います。
ジョホールバルからシンガポールまでのアクセスは3通り
1.バス
一口にバスと言ってもマレーシア各地から運行されている長距離バスと路線バスがありますが、今回はジョホールバルからなので路線バスがメインになります。ジョホールバルからはラーキンバスターミナルとJBセントラルから乗車でき、ウッドランズ国境検問所(CIQ)から先のシンガポールの主要MRT駅や中心部まで結んでおり、路線も東京メトロも顔負けなほど多いです。
2.鉄道
マレー鉄道がJBセントラル駅からウッドランズCIQ駅まで10分で直結しています。ひと昔前であればCIQのその先にあったシンガポール駅まで乗り入れていましたが廃駅に伴ってCIQが終点になっています。
3.タクシー
一口にタクシーと言ってもマレーシアでよく目にする赤いタクシーではなく、黄色い車体の越境タクシーになります。車内には入国書類も備わっていて乗れば最強な交通手段ですが見つけるのは大変です(笑)。シンガポールですとクイーンズストリートバス停の一角で暇そうに戯れているのでみつけやすいです。
筆者が路線バス推しの理由
筆者は路線バス推しですが最初に警告しますと朝夕の渋滞はヤバいです(笑)。何もなければ10分以内で通れるところを2時間もかける羽目になりますからね。ですので朝夕のラッシュ時だけは予約してでも鉄道を使うことをお勧めしますが、それ以外は路線バス推しです。
1.とりあえず安い
ジョホールバルから乗車すると片道一律3リンギットですので日本円にして60円前後、安いです。とりあえず路線バスが一番安いということを覚えておいてください(笑)。
2.予約とは無縁
マレー鉄道を利用する場合、どうしても全席指定席である関係で予約が必要になります。その反面、路線バスについては市バスに乗るのと変わらない感覚で利用すれば問題なしです!つまり乗りたいときに停車中のバスに乗ればいいのです。
3.本数がとりあえず多い
マレー鉄道の場合は時間帯によっては2時間以上空白時間ができることがあります。CIQまではたかが10分の乗車ですから朝夕の破壊的な渋滞があるときを除いて路線バスにさっさと乗りたいものです。路線バスは概ね10~15分も経過すれば次のバスが来ます。
4.中心部/主要MRT駅まで乗り継ぎなし
路線バスのいいところはCIQ以遠も継続運行し、国境検査を終えたら同じバスでそのまま主要MRT駅や中心部まで行けます。筆者が使った路線でいうと170番バスでMRTクランジ駅などを経由してMRTブギス駅にほど近いクイーンズストリート(ダウンタウン)まで行けます。
ということですが、ひとつ面倒な点があるとすればCIQで一度降ろされるところですね。次項で事情を詳しく説明します。
170番バスの旅はじまる
ということでいよいよシンガポールへ越境するわけですがその前に出国手続きです。JBセントラル駅の隣にCIQビルがあるのでそこから出国です。その後どうやってバスを見つけるかというと...
まず階段を下りて写真にあるようにプラットフォームAを目指します。そこが路線バスの停留フロアになります。
プラットフォームAについたらお目当てのバスを見つけます。筆者は中心部のクイーンズストリートまで行くので170番にしました。現金支払いではお釣りが返ってこないので要注意です。それと、もらったレシート状のチケットはCIQで下車した後の再乗車で必要なので大切に保管してください。
座れなかった筆者は運転席となりで車窓にガブリついていました(笑)。
ジョホールバルからシンガポールは文字通り目と鼻の先ですね(笑)。
昼過ぎに乗ったのでこの通りガラガラでしたがこれが朝夕のラッシュアワーとなると歩いた方が早いのではと思うほどの渋滞です。ちなみにCIQで一旦下車して入国審査へ向かうので一番前でスタンバイするという判断は我ながらに良かったと思ったものです。
晴れて入国審査が終わったら階段を下りてバス停留フロアへ向かいますが長距離ではないので降りたところを直進せずに左にJターンです。
ありがたいことに地面を見ると路線番号が示されているのでそれに沿って進めば大丈夫です。
そして元々乗っていた路線番号のバスが来たら先述したチケットを見せて再乗車です。(さもなければ再び払う羽目になります)ちなみに筆者が乗ったのは一番左に示されている170番ですがその隣の170Xは快速バスで、運賃がやや上がります。
CIQを出発すると終点まではさらに1時間前後の旅です。殆どの乗客はMRTクランジ駅で降車し、そこからは筆者含め10人未満の言わば典型的なゆるりとした路線バスの旅になっていました。
それにしてもシンガポールはきらびやかなイメージが先行しているだけにこのような緑の多いゆったりした車窓は意外性に満ちたものでした。
建物にしても典型的な団地が並んでいたり、学校帰りの制服姿の学生が乗ってきたりと飾らないシンガポールの日常を垣間見ることができて癒しのバス旅になりました。
シンガポールのバス旅っていいですよ。新型コロナウィルスが収束したらまた乗りにいきたいものです。