介護ってとても大変なことです。排泄介助や、食事の介助、入浴の準備や介助など様々な仕事があります。
しかし、ある方法を用いると、楽になります。今回は、介護職をしていた私が、介護に関する資格を取得する時に実習先で知ったことや、施設で働いてる時に学んだことを紹介します。
これを見て、楽になる介護のコツをつかんでください。
【1人で悩まない】
介護は、1人でやることが難しい作業です。トイレに連れて行ったり、お風呂に入らせたり、食事を与えるなど、様々なことをしなければなりません。
さらに、徘徊が始まると、24時間気が抜けなくなります。先日、このようなニュースを見ました。
認知症を持っていた90代の男性が、電車にはねられる事故がありました。この事故を知った鉄道会社は、男性の家族に多額の損害賠償を請求するため、裁判になったそうです。
しかも鉄道会社は、民法 債権 第714条を知ってました。
前2条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、この限りでない。
このことが引っかかった鉄道会社は、払う義務があると考え、家族に賠償金を請求しました。結果として、家族は支払わずに済みましたが、判決が出るまで8年かかったそうです(長男が語る「認知症鉄道事故裁判」 産経ニュース号外)。
介護をしている時に家族が事故に会い、おまけにお金まで請求されたら大変になります。この情報を見ると、他人ごとではないと思いませんか?
その事から、1人で介護をしないで、行政や主治医などに助けを求めましょう。「要介護」が付くと、介護サービスや行政のサービスが受けられるので、制度をできるだけ活用してくださいね。
【ベッドから車いすと車いすからベットに楽に移る方法】
まずはこちらの映像から見てみましょう。
やはりプロは違いますね。とても丁寧です(私もプロだったけど・・・)。この時、どこを使って介護者を立たせることができたかわかりますか?
ほとんどの人は腰だと思われてしまいますが、じつはひざが重要なんです。腰を曲げ続けると、どんどん痛くなってきます。そうすると、リハビリや服薬が必要になったり、気分が落ち込むなどの症状が出ます。
これらの事にならないようにするため、ひざを使うことが大事です。
【訪問看護や病院内にあるデイケアを使う】
これは、私が介護関係の資格を取得するため、実習に行った時の話です。最近は、精神的に疲れてしまう高齢者が増えてます。その事から、精神科に通院をしている高齢者も多いのが現状です。
その精神科に通院をしてる人にはお得な情報があります。訪問看護や病院内にあるデイケアを受けることができるんです。
訪問看護とは、病気や障害を持ってる人に対して、健康に関するアドバイスやリハビリ、服薬の管理などを行ってます。
またデイケアとは、園芸や体操などをして、いろいろなところを回復させたり、日常生活に支障が出ないよう、ケアをしていくところです。また、病院の中にあるので、医師が必ずいます。それだけでなく、病院によっては、食事や送迎も行っているところもありますよ。
どちらも、病院に関することなので、医療費がかかります。しかし、自立支援医療(精神通院医療)の制度があります。
自立支援医療(精神通院医療)について 自立支援医療(精神通院医療)は、通院による精神医療を続ける必要がある方の通院医療 費の自己負担を軽減するための公費負担医療制度です。(厚生労働省)
精神疾患を持っている人は、医療費の負担が軽くなる制度です。デイケアや訪問看護だけでなく、診察代や薬代も軽くなるので、利用する価値はありますよ。詳しくは、精神科の病院や市町村役場、保健センターに問い合わせをしてくださいね。
【花は元気を与える】
花はとてもきれいなので、見るとうれしくなりますよね。それだけでなく、元気を与えてくれるものです。理由ですが、水やりや園芸をする時に、人間の手や頭を動かすので運動になるだけでなく、治療に役立っているからです。
人は閉じこもると、だんだんやる気がなくなってきます。これは、高齢者だけでなく、子供やサラリーマン、主婦も同じです。それをなくすことができるのが、花の力です。
これには、実例があります。兵庫県にある病院で、70代の男性が病気で入院してます。この方は6年前、左足が悪くなったのでほとんど動けない状態になりました。
しかし、リハビリの時にガーデニングを加えたところ、笑顔が明るくなりました。それだけでなく、つえを使いながら自分で歩くこともできたんです。
これだけの効果がありますので、花を買ってきましょう。
【疲れたらショートステイを利用する】
人間は疲れを感じる生き物です。疲れを感じる時は、行動だけでなく、判断力や考える力がなくなってきます。そうすると、悪い方向に進む時があるんです。
それを防ぐ方法として、介護者が休むことです。ただそれを行うと、高齢者の面倒見る人がいなくなります。
この問題を解決する方法が、高齢者を一時的に泊めることができるショートステイです。これを使いたい時には、ケアマネージャーに相談してみましょう。
相談する時にはできるだけ早い方がいいです。その理由は、人気があるので、泊めることができない時があるからです。しかも、お正月やゴールデンウィークなど長い休みがある時には、3カ月前に予約でいっぱいの時があります。
それくらい大変なことなので、限界を感じる前に相談をしてくださいね。それだけでなく、施設によっては料金がかかる時があるので、併せて相談をしておきましょう。
【終わりに】
今回は、介護職をしていた私が、資格を取得する時に実習先で知ったことや、施設で働いてる時に学んだことを紹介しました。これは使えるので、試すことが大事です。
介護は疲れますので、無理のない範囲で行ってくださいね。