あなたが「忙しい」「時間がない」と感じてしまう理由はどこにあるのでしょう?
やることが多いのに、とにかく時間が足りない。
そんなあなたの時間を奪わないために、前書きはあえて書きません。
今回は、あなたに1秒でも早く本記事を読んでいただき、あなたの最大の資産である時間を有効活用する方法を手に入れるためのメンタリストDaiGo著『超時間術』という本をご紹介していきます。
超時間術 メンタリストDaiGo著 Amazon.co.jp
【本当は時間がある】
思ったより仕事は忙しくないという事実を認めましょう
まずここでは、人間の性質を利用した時間術について紹介していきます!
それは、「細かい締め切りを設定する」というテクニックです。
- この作業は15分でやる
- 今日の3時までに企画書を書く
などのように、あらかじめ小さなブロックで時間を区切っていく手法です。
こうすることによって、私たちの中には焦りが生まれ、一時的に高い成果を上げられます。
締め切りによって架空の緊急事態を作り出したおかげで、本当は焦っていた時間を有効に使うことができたわけなんです。
もちろん、これはこれで効果的なテクニックなのですが、2つ問題があります。
1つ目は、設定したデッドラインが、あくまで「架空の緊急事態」でしかない点。
そのせいで頭の片隅にはいつも「この締め切りは本当に守らなくてもいいのだ」といった思考がこびりつき、ジワジワとモチベーションが下がっていきます。
ここで、もし決めた通りに作業が終わらなかった場合、事態はさらに悪いことになります。
私たちの脳が「締め切りは破ってもいいのだ」という事実を学習し、どんどん締め切りの効果が薄れていくからです。
2つ目の問題は、「細かい締め切り」というテクニックが、不安や焦りといった人間のネガティブな感情を利用している点です。
それが必ずしも悪いわけではないですが、ネガティブな感情には、交感神経を刺激して体のストレス反応を引き出す作用があります。
これは、一時的に集中力を高めてくれるものの、長く使うと少しずつダメージが蓄積されていき、やがて体を壊す原因になってしまいます。
なによりも、いつも締め切りの焦りに追われながら作業をするのは楽しくないでしょう。
【忙しいはウソ】
あなたの時間不足はニセモノであり、ただの錯覚にすぎない
忙しい人ほど有能なのはウソで、やることが多い人ほど生産性が低く、そして何よりも、実はみんな自分が思うよりも自由な時間を持っています。
それにも関わらず、あなたが「時間がない」と感じてしまう理由はどこにあるのでしょう?
結論から言えば、あなたの時間不足はただの錯覚です。
本当はやりたいことをやるだけの時間があるし、実際には毎日の作業をこなすだけの能力を持っているのに、あたかも物理的な時間が足りないかのように思い込んでいるだけなんです。
時間の感覚が狂っていると言ってもいいでしょう。
いきなり「あなたの時間不足はニセモノです」と言われて、すぐには納得できる人は少ないはずです。
しかし、私たちの時間感覚は、いとも簡単に狂ってしまうものです。
- 慣れない仕事に取り組んでみたら時計の針が進まない。
- 面白い本を読んでいたらいつの間にか2時間も経っていた。
- 楽しみにしていた休日が何もしていないのにいつの間にか終わってしまった。
楽しいことは早く時間が過ぎ、嫌なことは時間が遅くなる、こういった感覚の変化は誰もが日常的に味わっていると思います。
さらに、私たちの時間感覚は「社会的な地位」によっても変動します。
じつは権力者ほど時間に追われるような感覚が少ない
権力者は、心に余裕を持って行動することができます。
さらに、そのせいでますます生産性が上がり、最終的には物理的な時間も実際に増えていくことになるんです。
ところが、いったん「時間が足りない」と言った感覚に遅られると、焦りとパニックによって生産性が大きく低下します。
結果として、何もかもうまくいかない負のスパイラルにハマり込み、やがて本当に使える時間も減っていくんです。
しかし、時間感覚を正すために、わざわざ権力を手に入れる必要はないです。
時間不足の錯覚をもたらす真の原因を見極め、本当の自由時間を取り戻すためのトレーニングすればいいんです。
本記事で紹介している本の著者であるDaiGoさんも、時間管理はあまり得意なほうではなかったみたいですが、今では時計を使わない暮らしをしているそうです。
このような方法に行き着いたのは、時間ではなく「行動」で自己管理するように決めたからです。
「今日は執筆を3本と瞑想を1時間する」といったように、最低限やるべきことを決めたら、あとは時計を見ずにひたすら作業に取り組む。
このようなスタイルで仕事をすると、今の目の前のことに集中するしかなくなります。
ところが、1日の作業を時間で管理すると、どうしても人間の中には感覚のズレが生まれます。
3時までに企画書をやるはずだったのに、ふと時計を見たらまだあと20分もあるから、ちょっとメールをチェックしておこう・・・。
そう思って気がついた時には、すでにタイムリミットを大きく超過。大慌てで企画書に戻ったものの、パニックで頭がうまく働かずに今日も残業になってしまう。
人間にはもともと時間を過大評価するため、作業を正確に見積もるのが苦手です。
とはいえ、時間を捨てた生活に急に切り替えるのは難しいでしょう。
しかし、本記事を読めば、時間に振り回される生活はもう終わりです。
本記事でお伝えするのは、一般的な時間術のような細かいスケジュール管理法ではありません。
あなたの時間が足りない根本的な問題を解決し、時間に使われる奴隷のような状態を抜け出すのが目的です。
そして、最終的に目指すのは、時間を捨ててしまうこと。
時間をなくしてしまえば、もはやあなたは時間に振り回されることはありません。
これこそが、現代人に効く真の時間術なんです。
【嫌いな仕事で忙しいなら】
自分の時間を取り戻すために、無駄な時間を捨ててみる
最後にお伝えしたいのは、「定期的に時間を捨てる」という習慣です。
時計を身につけず、スマホの電源も切った上で、誰からも邪魔が入らない場所へ行き、何もしないことを享受する時間を持って欲しいのです。
何もしないでただ心を落ち着けていると、ほどなくあなたの脳は日頃のプレッシャーから解放され、時間の感覚も最適化されていきます。
慌ただしい現代においては、これほど贅沢な時間の使い方はありません。
こうして、本当に時間を捨て去ったとき、あなたはついに自分の時間を取り戻すことができるんです。
ここまで読んでいただいたあなたは、失われていた時間を取り戻したことになります。
あなたの貴重な時間を奪わないために一言だけ。
「究極の成功とは、自分のやりたいことをするための時間を自分に与えることである」
あなたが、この究極の贅沢を楽しむことを祈っています。
超時間術 メンタリストDaiGo著 Amazon.co.jp
週40時間の自由をつくる超時間術 目次
第1章 時間にまつわる3つの勘違い
- 物理的な時間がない
- 日本人の労働時間は減り続けている
- 現代人は週に40時間を余らせている
- まずは「自分は思ったよりも忙しくない」事実を認めるべし
- 「忙しい」の口癖をきっぱりと止めよう!
- やるべきことが多すぎる
- やることが多いのは自分の招いた災害
- 大事なのは作業量よりも生産性
- どんな人でも作業量が多いと生産性は下がる
- 「やるべきことが多すぎる」は正しい選択ができていない証拠
- 忙しい人は仕事ができる
- 忙しい人ほど仕事ができない3つの理由
- 忙しい人ほど脳の機能が低下している
- 忙しい人ほど体を壊す
- それでも忙しいアピールがなくならない理由
- あなたの時間不足は錯覚にすぎない
- 最後には時間を捨てよ!
第2章 時間感覚を正す7つのフィックス
- ゴールコンフリクトを正す
- 焦っているから時間がないように感じる
- ゴールコンフリフトの3パターン
- まずは「コンフリクト・リスト」を作ってみよう
- 「わかっているけどやらないコンフリクト」対策
- 思い込みコンフリクト対策
- メンタル・タイムトラベル
- 無知コンフリクト対策
- 無知の知を手に入れる7つの質問
- 時間汚染を防げ!
- タスクシフト
- メールを見る時間も事前に決めておく
- ToDo管理はインデックスカードで
- マルチタスクで逆に時間を有効に使う方法
- 脳のパニックを抑えるための注意点
- 呼吸を変える
- 呼吸を変えれば時間も変わる
- スクリーン無呼吸症候群に注意せよ!
- まずはパワーブリージングを極めよう
- 科学が認めた5つのすごい呼吸法
- リフレーミング
- リフレーミングが効果的な理由とは?
- 感覚のラベリング
- リフレーミングを確実に実践する3ステップ
- インナーパーソナリティリストを作ろう
- セネカ式「不安の対処法」
- 親切
- 正しく親切をする5つのポイント
- ヘルパーズハイを目指せ!
- 親切を正しく使う4つのコツ
- スモールゴール
- ウソのスモールゴールでも生産性は上がる
- 正しくスモールゴールを作る3つのポイント
- 「正しい記録」を続けるのに必須の3つのポイント
- スモールゴールの達成率を高めるコツ
- 自然
- まずは1日60秒の動画タイムから
- スマホの壁紙を自然の光景に変えるのも効果あり
- 15分だけ自然の中でボーっとしてみよう
- グリーンエクササイズを始めよう
- グリーンエクササイズの効果を高める4つのポイント
第3章 それでも時間がないあなたに贈るストレス対策
- 一時停止リマインダー
- 背筋を伸ばす
- 正しい記憶を思い出す
- 貧乏ゆすり
- ガムを噛む
- 不安になる時間を決めておく
- テトリス
- 動物の動画を見る
- SIT
- 太陽の光を浴びる
- 筆記開示
- 心拍トラッキングタスク
- ハンドマッサージ
- お笑い動画を見る
- パワーナップ
- 休暇の計画を立てる
- コーピング・レパートリーを作る
- ビジュアル・アナログ・スケール
- 自動思考キャッチトレーニング
- クールチャレンジ
- 慈悲のプラクティス
- やってはいけない6つのストレス対策
第4章 職場の「時間汚染」に打ち勝つ働き方
- まずは通勤時間のストレスを防ごう!
- 通勤時間が長いと離婚が増える
- 通勤時間が長いと肥満にもなる
- 在宅勤務のすごすぎるメリット
- 在宅勤務の効果を高める5つの注意点
- 自転車通勤ならストレスが30%減る
- 通勤時間をエクササイズの場に変えてみる
- 通勤のストレスに強い人・弱い人の違いとは?
- 通勤に強いメンタルを作る3つの質問
- インターバル読書のススメ
- 仕事の時間汚染に立ち向かうには?
- プレップ・ドゥ・レビューで時間汚染を防ぐべし
- プレップ・ドゥ・レビューは会議にも使える
- Amazon式プレップ・ドゥ・レビュー会議
- ブレインストーミングは死んだ
- ブレインストーミングより「ブレインライティング」
- さらに効果が高い「高速ブレインライティング」
- エレクトリック・ブレインストーミング
- オープン・モニタリング瞑想で組織の「時間汚染」を防ぐ
- 会議中にオープン・モニタリング瞑想をするには?
- ヤバイ組織に共通する要素ランキング
- メンタルを病まない組織の条件とは?
第5章 自分の時間を取り戻す8週間プログラム
- 時間が伸びる感覚を味わう
- 乱れた時間感覚を整える
- 時間を取り戻す準備を整える
- 時間の呪縛を逃れる
- 時間を捨ててみる
おわりに