Juice=Juiceは、モーニング娘。'21などと同様、ハロー!プロジェクトに所属するグループである。
先日、Juice=Juiceおよびハロー!プロジェクト(以下・ハロプロ)からの脱退を発表した高木紗友希は、グループのみならずハロプロ全体の中でも圧倒的な歌唱力を持ち、2020年2月に放送されたフジテレビ『LOVE MUSIC』でも、ハロプロメンバーが58名が選ぶ”最も歌がうまいメンバー”第一位に輝いた。
MISIA『逢いたくていま』のカバー
2009年、12歳でハロプロエッグ(現・ハロプロ研修生)となった高木紗友希。
2013年、15歳のときに新ユニットJuice=Juiceのメンバーに抜擢され、同年メジャーデビューする。
研修生内ユニットのメンバーに抜擢された
グループ結成後の初パフォーマンス
決して注目されていたわけではない高木紗友希
Juice=juice結成当初は、メンバーの宮本佳林(昨年12月に卒業)がずば抜けて人気を誇っていた。研修生時代から多くのファンを持ち、ストイックな姿勢と高いルックス・歌唱力からデビューを待ち望む声が多かった。
モーニング娘。としてのデビューを期待していたファンも多く、「なぜ宮本佳林をモーニング娘。に入れなかったのか」と当時のプロデューサーであるつんく♂に尋ねたファンが「だってJuice=Juiceが組めなくなるやん」と返されたのも事実である。
そのためファンの間では、Juice=Juiceは”宮本佳林のためのグループ”と噂されることすらあった。
「私は可愛くないから」歌をがんばる
高木紗友希のコメントなどを追っていると、自分のルックスにあまり自信を持っていないことが分かる。
メジャーデビューが発表された日も、「私はあんまり可愛くないからダンスと歌でがんばっていきたい」と話している。
もともと歌唱力の高かった高木紗友希は、たとえ大きな注目を浴びなくても地道な努力を続けその力を伸ばしていった。
声帯結節の除去手術を乗り越えて
2016年11月、高木紗友希は声帯結節手術を受ける。
ファンには事後報告という形で手術を受けたことのお知らせがあった。
歌声の違和感に気づいていたファンもいたが、声帯結節を抱えていることに驚いたファンも多かっただろう。
このときにすでに自覚症状があったかどうかわからないが、2016年3月の高木紗友希のソロ歌唱がこちら。
『リゾナントブルー』(モーニング娘。) カバー
そして翌2017年4月の歌唱がこちら。
『辛夷の花』(こぶしファクトリー) カバー
ちなみにこの『辛夷の花』は、高木自身が「ハロー!プロジェクトで一番好きな曲」として雑誌「月刊エンタメ」の対談の中で挙げている。
より伸びやかな表現力を培った高木紗友希は、とどまるところを知らないほどその歌声で大勢を魅了していった。
ここで記しておきたいのが、Juice=Juiceはそれぞれが飛躍的に歌唱力を伸ばしており、もはや”宮本佳林のためのグループ”ではとっくになくなっていたことである。各々のメンバーについてはここでは触れないが、動画を観ていただければJuice=Juiceというグループの特色が感じられるだろう。
うちの高木の歌を聴いてくれ!
高木紗友希はあくまでも謙虚であったが、メンバー間でもファンの間でもその歌声は絶賛された。
2020年2月放送の『LOVE MUSIC』の中でメンバーの宮本佳林は「みんなうちの高木の歌を聴いてくれ!と思っている」と話した。
モーニング娘。の歌姫と言われる小田さくらとともに高木がTV出演を果たした際には、Twitterでハッシュタグをつけて「うちの高木の歌を聴いてくれ」とツイートしているほどだ。
モーニング娘。の歌姫 小田さくらとの『逢いたくていま』カバー
二人は一緒に歌う機会が多くあった
関ジャムで絶賛された歌声
そして同年、TV番組『関ジャム』で歌がうまいアイドルの特集がされた際、“歌うために生まれてきたアイドル”と評されたのがJuice=Juice高木紗友希である。
番組に出演していたミュージシャン・ヒャダインは高木の歌声を「体で鳴らし頭から抜けていくような歌声。自由自在!フェイクの質も非常に高い」、歌手・今井マサキは「E♭のハイトーンを歩きながらさらりと歌い上げる安定感はスゴい」「苦しさを全く感じさせないのは圧巻」と絶賛している。
Juice=Juiceおよびハロプロでの活動を終了
2021年2月、シンガーソングライター・優里との熱愛報道によりJuice=Juiceおよびハロー!プロジェクトでの活動を終了することとなった高木紗友希。長く戦友であった元Juice=Juiceメンバーの宮本佳林はブログでこう綴っている。
もう、うちの高木では無くなっちゃったけどいつでもどこでも、どんなときでも、みんな高木の歌を聴いてくれ!と思ってます。その気持ちは変わりません。
また、彼女がステージで歌う姿を見られる日が来ることを願ってやまない。