(写真ACより) 2018年末、日本海の日本側EEZ上で、韓国海軍の駆逐艦クァンゲト・デワン(広開土大王)が日本の海上自衛隊の哨戒機P-1に火器管制レーダーを照射するという事件が発生しました。 ですがその後の経過で、韓国側はレーダー照射を認められない事態に陥っていることが明らかになり、日本側が最初に求めた再発防止への対策は一向に進んでいません。 一体、日韓秘密軍事情報保護協定は機能していると言えるのでしょうか? 正にこの事件は、今後の極東アジア情勢の変化を象徴する重要な出来事の一つとなるでしょう。 というのは、今回の事件の本質は、韓国が同盟の軸足を米国から中国に移したことの現れだからです。 ほとんどの韓国人、そして在日米軍のトップを含むアメリカ人も、この事件を「日韓の問題」としか捉えていないようです。 韓国が日本への反発をテコに、アメリカを中心とした自由主義陣営から、中華覇権に軸足を移動させてしまったと言うと驚かれる人もいます。 しかし、今回の事件での韓国側の言い分を読み解いていくと、反日感情を共有する中国の経済と軍事的な覇権体制の下に自らの未来を位置づけしていく韓国の姿勢が見えてきます。 韓国海軍によ…