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ヴァイオリンやヴィオラの試奏(試し弾き)で気をつけておきたい3つのポイント

2018/12/27


これまでの記事で、ヴァイオリンとヴィオラ、いずれの楽器も選ぶ際には試奏(=実際に楽器を試し弾きすること)をおすすめしてきました。

今回は、実際にヴァイオリンとヴィオラを試奏する際に心がけたい、3つのポイントをみて行きましょう。

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ヴァイオリン・ヴィオラの試奏で注意したいポイント① 楽器のサイズ感




ヴァイオリンやヴィオラを試奏するとき、当然ですが、まずは鎖骨〜肩のあたりに楽器をのせ、さらにその上に顎をのせ、左腕を伸ばしてネックを支えます。

このときすでに、かなりのサイズ感の違いが現れるはずです。特にヴィオラの場合、その差は見過ごせません。


  • 顎や首が押し上げられるような感覚になる
  • 左腕をかなり無理して伸ばしてしまう・逆に余ってしまう
  • 手のひらに対してネックが太すぎる
  • そもそも楽器が重すぎる

などなど、人によっては様々な不快感も。もちろん、新しい楽器であれば当然、多かれ少なかれ違和感が現れますが、あまりにも身体に負担がかかる楽器は避けたほうが吉です。(ただし、多少の無理は肩当てを調整することで解決できることもあります)

どんなに良い音がする楽器だったとしても、あなたの身体そのものも楽器の一部だと思って、公平に考えてあげましょう。



ヴァイオリン・ヴィオラの試奏で注意したいポイント② 楽器の響き



楽器のサイズ感がしっくり来たら、次は、左手で弦を押さえずに、開放弦を思い切り鳴らしてみましょう。

それぞれの弦を一本ずつ鳴らしたり、同時に複数の弦を鳴らしてみたり、その楽器の基本の響きを覚えるのがポイント。そして、自分の耳だけでなく、だれかに聴いてもらうことも忘れずに。

楽器によって、音の違いは本当に様々です。


  • 音色の明るさ/暗さ
  • どの弦が一番よく鳴るか
  • 近く/遠くで鳴る

人によって高弦を重視する人、低弦を重視する人、また、「この弦にはこう鳴ってほしい」などのイメージもあるかと思います。それらの違いを一つ一つ、丁寧に耳で聴きながら弾きましょう。

近くでは音圧が強すぎるように感じても、少し離れた場所で聴いた人には心地よく聞こえていることも。先生や工房の店員さん、必ず自分以外のだれかに聴いてもらいながら試奏しましょう。



ヴァイオリン・ヴィオラの試奏で注意したいポイント③ 楽器の響き




また、楽器によって音程感も様々です。

「今まではこの指幅でオクターヴがハマっていたのに、この楽器は全然違う!」

「ここの跳躍なんだか決まりにくい」

……楽器にはそれぞれ、こういった響きのツボのようなものがあります。


新作楽器でもない限り、大抵の弦楽器は代々、利用して来た奏者の癖が残っています。私も昔、自分の先生に楽器選びに付き合っていただいたことがあるのですが、とある楽器を試奏したところ、

「この楽器、前使ってた人は音程が悪かったんだね」

と、ポツリ。自分が楽器を弾くときにも、これからこの楽器を利用するかもしれない人のことを想像しないといけませんね……  というわけで、はじめのうちは

「弾きにくい!」

と思っても、焦らず同じ箇所を何回か弾いてみましょう。試奏するなら、定番ですがスケールを弾くのがおすすめです。エチュード、バッハの無伴奏曲なども良いですね。

いろんな方法がありますが、例えばこちらの楽器店「サラサーテ」のホームページにも、ヴァイオリン試奏の詳しい動画が載っています。参考にしてみてください。

バイオリン選びの大切なポイント 試奏(試し弾き)の正しいやり方について





そのほか・細かな注意点


ほかにも、箱(=ボディ)の大きいヴィオラはもちろん、ヴァイオリンでも、実際に弓を走らせてから発音するまでにタイムラグが生じます。この反応速度も楽器の個性です。ただ、こちらの問題は、弓を変えることで解決されることもあります。

そのほかにも、


  • 指板やネックの高さ
  • ニスの塗り具合

などはちょっと気にしてもいいかもしれません。ボディ表面から指板の高さがあまりにも急すぎたり、逆に低すぎても弦の張り具合に影響を与えますし、ニスにも良し悪しが見られることがあります。詳しいことは工房の方にアドバイスをもらうとよいでしょう。

また、楽器選びの際に当然気になるのが、


  • 値段
  • 生産国(職人)
  • 製造年月日


ですが……とりあえず、はじめに演奏するときは聞かないでおくのが吉です。せっかく自分の手で試奏できるのだから、先入観が入ってしまわないようにしましょう。



その場の試奏だけでは決められない!そんな時は一旦楽器を借りてみよう


ちなみに、それでも「どうしてもその場では決められない……!」という場合、一旦自宅に持ち帰って何日か貸してもらうことも、珍しくありません。

場所が変わったら全然音が違う、何日か弾いているうちにあまりピンとこない・あるいは逆に音が良くなってくる……様々な変化が考えられます。迷ったときは、慌ててその場で決めようとせず、一旦持ち帰ってじっくり考えてみるのがオススメです。


ヴァイオリン、ヴィオラ試奏の注意点・まとめ




というわけで、ヴァイオリン・ヴィオラを試奏する際のポイントは、


  • 楽器のサイズ感
  • 楽器の響き
  • 音程感覚
  • 迷ったら、一旦持ち帰って何日間か試す!

下手すると一生もののお買い物、そして、これからずっと付き合うことになる大切なパートナーです。悔いのない選択をするためにも、試奏はたっぷり時間をかけておこなってくださいね。





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