どうやったら仕事の効率をあげて、プライベート、家族と過ごす時間を増やせるか・・・。そう考えている人は少なくないと思います。 実は気が付かないうちに、多くの「無駄」なことに貴重な時間を費やしているかもしれません。 「トヨタ生産方式」を学んで、無駄を減らしてもっと自由な時間を増やすことを学んでみませんか? 1.トヨタ生産方式のおさらい トヨタ生産方式は、トヨタ自動車社長の豊田喜一郎が1936年に操業を開始した自動車専用組立工場の挙母工場での生産に際して考案された、「ジャスト・イン・タイム」と、豊田自動織機の創始者、豊田佐吉が糸切れを起こすと停止する織機の発明に起源をもつ「自働化」を2本柱とする生産システムです。ただ、その考え方を工場に理解され、実践されるようになるには戦後を待たなければなりませんでした。 トヨタ生産方式は、一般にはTPSと呼ばれていますので、これ以降はトヨタ生産方式をTPS(Toyota Production System)と表記します。 「ジャスト・イン・タイム」、「自働化」を実際に具体化して自動車工場で実践したのがTPSの実質的な生みの親である大野耐一です。大野は1954年にTPS…